ミノウラの3本ローラー モッズローラーについて
MINOURA MOZ ROLLER 3本ローラー チタンカラー
ローラー台のメーカーについて
ニッチ分野で種類が少ない。日本で手軽に買えるのはこれ。
- 国内
- ミノウラ
- ドッペルギャンガー
- 海外
- Elite
- CycleOps
- Tacx
- Wahoo
- Racermate
- GIANT
人気度で言うとミノウラとEliteが2強。ドッペルはこわい(こわい)。
ローラー台の全体像
ローラー台の種類について。
大きく分けて、自転車の後輪をシャフトでガッチリ固定する「固定ローラー」、ローラーすべり台のような物の上に乗る「3本ローラー」がある。前輪を固定し後輪をローラーに乗せる「ハイブリッドローラー」という種類も最近ミノウラが出した。
- 固定ローラー
- タイヤをはさむタイプ
- リムをはさむタイプ
- 3本ローラー
- ハイブリッドローラー(前輪固定+後輪ローラー)
今回は3本ローラーに絞って進める。
ミノウラの3本ローラーの種類
- LiveRollシリーズ 800 / 720 / 700
- MoZ Roller
LiveRollは数字が大きい方が高価。おおまかな違いは下記の通り。
名前 | 幅 | 奥行き | 高さ | 重さ | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
800 | 560 mm | 1,310 mm | 160 mm | 21kg | プロ専用、高剛性、高速回転可能な大型ドラム、無段階位置調整、据え置き専用で収納不可 |
720 | 520 mm | 1,224 mm | 190 mm | 10.7kg | 高速回転可能な大型ドラム、無段階位置調整、縮めて収納可能 |
700 | 554 mm | 1,214 mm | 130 mm | 9kg | 高速回転可能な小型ドラム、無段階位置調整、縮めて収納可能 |
モッズローラー | 540 mm | 1,310 mm | 110 mm | 6.5kg | 折りたたんで持ち運べる |
今回はモッズローラーに絞って進める。
モッズローラーとは
ラインナップ内最軽量で価格も安いローラー。別売りの専用バッグに入れて持ち運ぶことができレース前のウォーミングアップに使う人も多い。希望小売価格35,200円だが、実売は28,000円くらい。
乗れるようになるまで
3本ローラー = 怖いと思いきや意外とすぐ乗れる。
Amazonレビューより抜粋。
すぐ乗れた人
- 3分
- 組み立ててすぐは前輪がはずれてぐらぐらしてこんなの乗れねーよ!と思いましたが壁にもたれながら2,3分のって試しに離れてみたら乗れました!
- 普通に乗れるのに3分位。 一度試乗しているからか、初めからクリート付きのジューズで乗っても怖くありませんでした
- 10分
- 運動音痴の私でも10分程度の練習で乗れる様になりました。
- 初めてのロード購入から4ヶ月程度の初心者、運動神経は並程度ですが10分程度で壁の支えなしに乗れるようになりました
- 15分
- 最初は戸惑いましたが 15 分程度の練習で普通に乗られるようになりました。
- 20分
- ロードバイク歴2ヶ月、学生時代は体育の成績が2だったこともある私でも最初は1日20分ほどで、2日目には安定して乗れました。体力・筋力のない20代後半の女です。乗り方は皆さんと同じで壁にもたれて始めています。
- 30分
- 思いきって壁から手を離しこぎ始めコツを掴むと、意外と早く30分くらいである程度は安定してギアチェンジもできるくらいまでは乗ることができるようになれました。
- 数十分
- ミノウラの乗り方動画を見てから乗ったら案外簡単に乗れちゃうもので、壁から手を離して乗車姿勢をとる程度なら十数分も漕いでいれば乗れちゃいます。あとは集中力と持久力かな。
- 半日
- はじめは不安定でなかなか壁から手が離せませんでしたが、半日(時間にして2〜3時間程度)も乗っていたら壁に捕まらずに乗れるようになりました。バランスをとるのはちょっと難しいです。
- 不明
- 初ローラーですが、初日から問題なく乗れました。スピードを出すことと、足元を見ないことがコツのようです。
- 乗る苦労は初めだけ。
- 最初は乗るのに1〜2回かかりました
- 最初はうまく乗れませんでしたが、Youtubeなどで、乗り方について調べたら難なく乗れました。
3日で慣れた人
- 普通にローラーに乗れるようになるまで、2〜3日(毎回1時間弱練習)かかりました。
- 3日目ですが、徐々にバランスも取れ、乗ってる時間も少しずつ長くなってきています。
- 最初は、初めて自転車を乗るように上手く乗れないですが、30分×3日くらい練習すればけっこう乗れるようになります。
- 壁に手を付きながら、体の中心に注意しながら3日程で乗れます。10日もすれば両手手放しで乗れます。ビンディングシューズでも怖くありません。部屋で毎日乗っています。スポーツ自転車歴5ヶ月、60才です。
騒音について
純正マット、ゴムブロック、木片などを駆使して静音化を目指す動画。
最終的に振動よりもホイールの風切り音、チェーンの音のほうが目立つようになる。
3本ローラーとミノウラの純正マットの相性の悪さ
MINOURA(ミノウラ) トレーニングマット 3 ブラック
- 折りシワがひどく、ローラーにあたって擦り切れたりすることがある
- 固定ローラー向けの一部補強が3本ローラーでは意味が無い。段差が1cmできてしまう。
- 補強のない部分の厚さが2mmで振動吸収や静音性が期待できない
- ミノウラマットver2でも3でもだいたい同じ
原因と対策
Minoura Japan – トレーニングマット2 (下の方に書いてある)
- 折りシワは寒い時期に起きやすい
- ドライヤーやホットカーペットの熱で柔らかくして伸ばすと直る
- ある程度までしか直らないこともある
- パッド部分が発泡素材で水を吸いやすいので風呂に突っ込むのはダメ、絶対ダメ
- もし水を吸ったらマットを立たせて数日間陰干しの刑
オススメのマット
自作のマット
ホムセンで買えるゴムのブロックやお風呂マットを使うこともできる。
振動軽減に奮闘する記事を読むと素直にアルインコでいいのでは?と思うこともある。
MozRollerに必要な工具
マニュアルにも書いてあるが、組み立てには下記工具が必要になる。パッケージに同梱されていないので注意。
- 17mmスパナ × 2
- 13mmスパナ
- プラスドライバー
- 6mmアーレンキー
スパナの代わりにモンキーが2本あっても良い。
組み立て時の注意
もともと別売りだったのか前側のローラー両端につけるフロントガードの説明が別紙になっていて、本体の説明書には出てこない。これに気づかず組み立ててしまうとあとでずっこける(ダブルミーニング)ので要注意。
ミノウラについて
そもそもミノウラって何だ?スタンドとスマホホルダーとローラー台のメーカーなのか?
- 岐阜県にある普通の町工場。箕浦商会として昭和8年創業。自転車のキャリア、スタンド製造販売でスタート。
- 役員に箕浦さんが並ぶ家族経営。
- 1989年にマグターボ開発(マグネット式のタイヤドライブ型)。現在は後継機のB60-Rのみの販売。
- 3年後、固定ローラーの売れ行きが良かったのか社名を「箕浦荷台スタンド製作所」から「株式会社 箕浦」に変更。
- 普段目にする赤いロゴはブランドメッセージロゴで、コーポレートロゴはこっち。
普通の町工場
実は別の事業がある
自転車のキャリアやローラー台の金属加工技術を活かして、1999年からヒートパイプ製作事業を行っている。主に牧畜、農業用途を想定していてエコな未来を感じさせるが、ホームページは「どうしてこうなった」と言わざるを得ない。http://www.c-tube.com/
リンク先も似たテイストが並ぶ。大丈夫かミノウラ。
中途採用を募集している
エンジニア職を募集している。「商品デザイン、イメージデザインを中心に募集中」なのでローラー台の歴史に名を刻みたい諸氏はぜひ。ちなみに応募書類には履歴書、職務経歴書の他に「自転車に対する思い」を綴った作文が必要。
採用情報 | MINOURA JAPAN
試乗できるお店リストがある
日本全国で92店舗しかなく、しかもほとんどが都市部に集中しているが、気になる人は見てみるといいかもしれない。リストはこまめに手入れされているエクセルファイル。並びが地域→店舗名順になっていて使いづらいうえにフィルタもなく、自分でオートフィルタを付けるか、データ>並び替えで住所の昇順などするとよい。
試乗用トレーナー設置店舗 | MINOURA JAPAN
アフターサポート
保証対象
- ◯:新品で購入した最初のオーナー + 正規品 + メーカー側のミス
- ✕:保証期間外、中古、新品でも第2オーナー、経年劣化、分解・改造、etc
- 製品保証規定 | MINOURA JAPAN
作業内容、工賃、送料
カスタマーサポートの労力を軽減する目的ですごく丁寧に書いてある。見ればだいたい分かりそうではある。
工賃・部品価格表 | MINOURA JAPAN
不明な点は連絡することになるが、注意点として「窓口に電話がない※」。現代的。あと「支払い方法にクレカがない」。銀行振込・代金引換・切手郵送になる。
※ 実は「メールの返事が来ない場合」の奥の方にひっそりと電話番号が書いてある
ローラー台で遊べるサービス、ZWIFT
We Ride a Latte. from Zwift on Vimeo.
必要なもの
ローラー台がPCと繋げられるスマートトレーナーだと勾配や路面に合わせて負荷が変わる。
ただし販売しているのがWahoo、Tacx、CycleOps、Eliteなどの海外勢のみであり、価格も10万前後と高い。